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だんたいしょうかい

団体紹介

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災害・犯罪等からの安全・安心

京都府更生保護女性連盟

「更生」=「甦る」 再出発する人を導き、助け、再犯・孤立を防ぐ

 京都府更生保護女性連盟とは、地域社会から非行や犯罪をなくし、過ちに陥った人たちの立ち直りを支援するとともに、次代を担う青少年の健やかな成長を願って、関係機関・団体と連携し、より良い地域づくりに努めている女性ボランティア団体です。

更生保護施設への夕食づくり

 京都府更生保護女性連盟は、社会を明るくする運動やフリーペーパーなどを通じて世論の啓発、少人数の住民によるミニ集会の開催、子育て支援、更生保護施設への夕食づくり、クリスマス会、餅つき大会、そうめん流し等、刑務所、少年院等を訪問して図書の寄贈、各地区会でも花活けやお誕生日会のお手伝い等諸行事に参加協力し、更生の支援に努めています。
 また、京都YWCAのうららかふぇを毎月隔週火曜日に委託運営を行い、高齢者や児童養護施設の子ども達の支援も行っています。

京都府更生保護女性連盟の活動

更生保護を軸足に、明るい社会の構築のため活動する、ボランティア団体です。

 京都府更生保護女性連盟は、保護観察所などの公的組織、更生保護法人、保護司会などの民間組織と連携し、若者が健全に成長できるよう手助けすることで非行や犯罪を抑制し、過ちを犯してしまった人が更生し社会に復帰できるよう尽力するボランティア団体です。その歴史は古く、戦前から少年保護などの活動を行っていた女性団体が前身となり、昭和24 年に更生保護制度がスタートしたことに伴い、全国に地区更生保護婦人会が組織されていきました。その後、県単位、地方単位での組織化が進み、昭和39 年に全国組織である「全国更生保護婦人協議会」が結成されました。のちに「日本更生保護女性連盟」と名前を変え、現在に至ります。結成以来50年、60年の長きにわたり、活動を続けている地区もあります。

京都府更生保護女性連盟の活動

 京都府更生保護女性連盟は、京都府内で活動される更生保護女性会の連合組織で、府下の更生保護女性会の活動がより良い活動になるよう、府下の先進事例の共有、さらに京都コングレスにて活動をパネルで紹介し、京都の文化を世界に発信をしています。また新会員研修、特別研修会として共催による公開シンポジウムを通じて会員の資質向上に勤めるなどの活動をしています。

 そして、連盟の活動をより多くの人に知ってもらうため、広報活動などにも力を入れています。機関紙「京更女だより」やフリーペーパー「京更女じかん」を発行し、連盟や地区会の活動を紹介し広報に努めています。また、子ども食堂などを通して、地域での子育て支援の活動も行っています。

京都コングレス(第14回 国連犯罪防止刑事司法会議)にて、活動をパネルで紹介。京都の文化を世界に発信

 令和2年4月20日~27日 国立京都国際会館において、犯罪防止を目指す国際会議が50年振りに京都で開催され世界にも類のない日本の更生保護ボランティア活動と日本の文化を世界に発信しました。

府内の各地区会の活動

 京都府更生保護女性連盟では青少年の健やかな成長を願い、就労の支援などを始めとして、多彩な活動を行っています。例えば、西京地区では映画観賞会を行ったり、南地区では、南青少年活動センターの協力のもと、若者の居場所づくりと見守り活動として「ひまわりカフェ」を毎月隔週土曜日に開催し昼食を提供、下京北地区、連盟研修部が中心となり「ホゴちゃん人形をつくろう」と更生保護のマスコットキャラクター<ホゴちゃん>を靴下で作るワークショップを行ったり、また会員のアイディアによって季節ごとの行事に合わせたイベントなども開催しています。

再犯防止と子ども達の健やかな成長のために

居場所があってはじめて更生できる。

 京都府における刑法犯認知件数は、平成30 年では16,821 件と、ピーク時の平成14 年(65,082 件)と比較すると74%も減少している一方で、再犯者による犯罪の割合は増加傾向にあります。その背景には、刑務所から出ても迎えてくれる人がいなかったり、居場所がなかったりと、地域・学校・家庭からの孤立や生活困窮に陥っても頼る先がない厳しい状況があります。

女性のみの更生保護施設「西本願寺白光荘」で開催されています「なりたい自
分になる講座」の茶道教室、小物作り教室、華道教室、お菓子づくり教室のお
手伝いをしています。寮生には居場所やそれを受け入れてくれる仲間や支援者
が必要です。会員と寮生がコミュニケーションを図りながら対話(相談にのっ
たり、悩みを聴いたり)し、寮生の長所に着目し、寮生が自己肯定感を高めセルフ
ケアできるよう努めています。

 人は、誰かから自分という存在を認めてもらうことで初めて立ち直れます。「地域に『安心』と『人との繋がり』と『自分の出番』があることが、非行や犯罪を防ぐ一番のカギになる」と、会員は考えています。

取り残される人がいない社会を目指す

 非行や犯罪の多くは、生きづらさを感じたり、家庭での居場所がなく孤独であったりすることがきっかけとなり起きています。もし過ちに陥ってしまっても、その人自身を受け入れ更生を支援すると同時に、将来の子ども達が健やかに育っていけるよう、京都府更生保護女性連盟は活動を進めています。

 「街中を歩いている時、目の前から手を振ってくる人がいたんです。よく見てみると、以前イベントなどで何回か出会った、昔更生保護施設にいた方だったんです。とても明るくなっていて、『あぁ、彼ならもうやっていける。支援して良かった。』と心から思えました。」